東海道新幹線100系のグリーン個室券です。今では新幹線での個室は事実上消滅しており、辛うじて「個室」と言えるのがJR西日本700系ひかりレールスターでの普通車4人用区画でしょうか。この100系グリーン個室装備編成はG編成と呼ばれ8号車と9号車に組み込まれていた2階建車両各2両のうち9号車がグリーン車で1階に1人用3室、2人用3室、3人用・4人用各1室の個室が展開されていました。2階には開放グリーン座席が並び、8号車の2階部分にも同様にグリーン座席があり、1階部分にはカフェテリアが設置され飲料・軽食などの販売を行って、各自、自分の座席で食べる傾向になっていました。100系登場当初のX編成やJR西日本V編成では食堂車も組み込んだ2階建て車両も存在しました。その中で多くの100系がG編成と呼ばれるカフェテリア・グリーン個室がある車両で、個室はグリーン車である事から装備はその当時としては極上で電動リクライニングシートや時計付きデスクなどがあり、新幹線電話も装備され、その当時、携帯電話などが無かった時代、移動中「動く書斎」と呼ばれて新幹線利用のビジネスマンなどに重宝がられていました。